お焼香のやり方って毎回わからなくなるよね
私くらいの年齢だと親戚も親もみんな元気で、お葬式って行ったことないんだよねって人が結構多かったりするようですが、
私はというとなぜか結構葬式には縁があるようで(?)小さい頃にひいばあちゃんのお葬式で葬式デビューして以来結構お葬式に出た回数が多い方なのかなと思ったりしています。
めちゃくちゃ親戚が多いとかでもないんだけど、ずっとお世話になってるバレエの先生のお父さんのお葬式とか、父の仕事先の後輩の息子さんが赤ちゃんのときに亡くなったりとか。
私自身に一番近いところで言えば、ずっとライバルのような関係だった友達が亡くなったり、何かと葬式に出る機会があったなと思います。
そのこともあってか、割と普段から死とかそういうことはよく考えたりします。
葬式とか死とか言うと暗い感じがするけど、特にそういうわけでもなく、もうちょっとフラットな感じで。
当たり前のことだけどいずれ誰にでも死が訪れるものなので、身近なものとして考えておかないと後々こわいなって。とはいえ人の死は何度経験しても慣れないけどね。
まあこんな前段は特にどうでも良いのですが、今日は1本私が大好きなコントを紹介します。
シソンヌの「別れ」というコントです。
まさに葬式をテーマにしたコントなんですが、これが本当によくできたコント。
よくできたとか言うと誰おまって感じなんですけど、もうとにかく素晴らしいんですよね。
昔からお笑いは大好きだけど、恥ずかしいことにシソンヌのコントの良さを知ったのはかなり最近のことなのですが、彼らのコントはお笑いを超えて演劇として成り立ってる。
お笑いも演劇も詳しくないド素人が何を語ってんだって感じなんですが、ド素人の独り言だと思って大目に見てください。
元々私は漫才よりもコントが好きで、やっぱりコントにはちょっと演劇チックなものがあるから好みなんだろうと思います。
特にシソンヌのコントは、お笑いとしても天才的におもしろいし、演劇にある情緒的な何か(何かってなんだ)がたまらない。
その中でもこの「別れ」っていうコントは、お笑いと情緒が最高のバランスでできてる。
パッと見では、葬式なのにテンションがトチ狂っちゃった奇天烈お兄ちゃんと、それに突っ込むいとこのお兄ちゃんっていう単純な設定だけど、妹の死を受け入れられなくてテンションで乗り切っちゃうお兄ちゃんの表現が妙にリアルで心臓がキュッとなる感じがする。
いとこのたっちゃんが入ってきた瞬間にその情緒的なものがピークに達して、あれ何だこれ、、、私コント見てるんだよな、、、?って思いながら気がついたら涙が出ている。(このコントで泣いてるのって私だけじゃないよね?大丈夫だよね?)
泣き出したのも束の間、急にオーソドックス漫才が始まってお笑いの世界へグイーーーーンと引き込まれる。しかしなぜかこの漫才が始まっても涙は止まらない。
泣き笑いとはまさにこのこと。
ライブで披露されるコントは多くが10分超だったりするので、中では割とコンパクトな方なんだけど、
このコンパクトさで泣いて笑って、すべての感情を持ってかれる独特なコント。なんなんだこのコント。
シソンヌのコントはキャラクターが作り込まれていて、どのキャラクターもなぜか会ったことがあるような、彼らの背景を知っていたような、そんな気分にさせられる。
語彙力があまりにもないのでうまく伝えられないのが悔しい、、、ただどうしてもこのコントが最高すぎるので無心で書いてしまいました。
とにかく見て。いいから見て!
先日9回目の単独ライブが行われていて、会場には行けなかったけど配信で見させていただきました。
この単独の最後に披露されていたおじいちゃん2人のコントがあったんだけど、これもまた「別れ」と同じような感情にさせられるまぁ良いコントでした。
なんだろうこの感じ。コントを見ただけとは思えない心の充足感。
充足感とともに、会場で見なかったことをものすごく後悔しました。
シソンヌのコントは生で見なきゃだめだ!絶対に次は本多劇場でシソンヌのコントを見る!!
こんな素晴らしいコントを作れる才能、本当に素敵です。
とにかく、いいから黙って見てくれ。
「別れ」 - シソンヌライブ [deux]